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車が脱輪したらどうする?安全な対処手順とすぐにやるべき行動リスト

車が脱輪したらどうする?安全な対処手順とすぐにやるべき行動リスト

駐車場や細い路地で、車のタイヤが縁石や溝に落ちてしまった――。そんな「脱輪」は、運転に慣れた人でもふとした瞬間に起こります。焦ってアクセルを踏み込み、さらに車を傷つけてしまうケースも少なくありません。実は、脱輪は初期対応を誤らなければ大きな損害を防げるトラブルです。

この記事では、脱輪したときの安全な対処手順を中心に、「自力で脱出できる場合」「業者を呼ぶべき判断基準」「修理や保険のポイント」まで、実際に役立つ情報をわかりやすく解説します。もし今まさに脱輪してしまった方も、落ち着いて順を追えば大丈夫です。

この記事を読みながら、安全に次の行動を取っていきましょう。

突然の脱輪で慌てないために!よくある原因と初期対応

突然の脱輪で慌てないために!よくある原因と初期対応

車が脱輪すると、タイヤが溝や縁石に落ち込み、車体が傾いた状態になります。
見た目以上に不安定で、無理に動かすとタイヤや足回りを損傷する危険があるため、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

脱輪が起きる主な原因

脱輪は「不注意」だけが原因ではありません。道路状況や環境によって、誰にでも起こり得るトラブルです。

  • 駐車場での縁石乗り上げ:バック時に車体の角度を誤り、片輪が外れるケース。

  • 狭い路地や側溝の走行:車幅感覚を誤り、片輪が溝に落ちる。

  • 夜間・雨天時の視認性低下:暗さや雨で路肩が見えづらく、境界を越えてしまう。

  • 雪道・ぬかるみでのスリップ:タイヤが空転してそのまま脱輪。

つまり脱輪は、運転技術よりも環境や一瞬の判断に左右されるものです。誰でも起こり得ると理解しておきましょう。

まず最初にやるべきこと

脱輪したとき、最も大切なのは「慌てないこと」。
焦ってアクセルを踏み込んだり、ハンドルを大きく切ったりすると、状況が悪化する可能性があります。

以下の手順を落ち着いて行ってください。

  1. エンジンを止め、ハザードランプを点ける。
     車をこれ以上動かさず、後続車や歩行者に注意を促します。

  2. 周囲の安全を確認する。
     特に交通量の多い道路や夜間は、反射ベストや三角表示板があれば設置しましょう。

  3. 車体の傾きや脱輪した位置を確認する。
     「片輪だけなのか」「深く落ちているのか」を目視でチェックします。

  4. 同乗者がいれば安全な場所へ避難させる。
     二次事故を防ぐため、車外での作業は最小限にとどめます。

ここで状況を正確に把握しておくことが、次の判断――自力で脱出するか、専門業者を呼ぶか――を決める鍵になります。

車が脱輪したらどうする?状況別の正しい対処法

車が脱輪したらどうする?状況別の正しい対処法

脱輪したときの対処法は、「どの程度脱輪しているか」によって変わります。
安易に「アクセルを踏めば出られる」と考えるのは危険です。誤った対応は、タイヤやホイール、さらにはサスペンションを損傷させる恐れがあります。
ここでは、脱輪の深さや環境別に安全な対応を見ていきましょう。

軽い段差・縁石での脱輪

タイヤの半分程度が縁石や溝に落ちている軽度の脱輪であれば、慎重に自力で脱出できる場合もあります。

■自力で脱出する手順

  1. 車体をまっすぐに戻す。
     ハンドルを脱輪している方向に切り、タイヤが溝の角に引っかからないようにします。

  2. タイヤの下に木板やゴムマットをかませる。
     空転を防ぎ、タイヤが段差を乗り越える足場を作ります。

  3. アクセルはゆっくり、半クラッチで少しずつ前進。
     急発進は厳禁です。空転やホイールスピンが起きたらすぐに中止してください。

自力で出せない場合は、無理をせず次のステップへ。

側溝・ぬかるみ・雪道での脱輪

片輪や二輪が深く落ちている場合、自力での脱出はほぼ不可能です。
無理をすれば、足回りの破損や車体の傾きによる横転のリスクもあります。

■安全な対応手順

  1. すぐにエンジンを切り、周囲の安全を確保。
     交通量が多い場所では、できるだけ早く車外へ避難します。

  2. レッカーやロードサービスを呼ぶ。
     JAFや任意保険付帯のロードアシストに連絡しましょう。
     → 保険に付いている場合、無料で脱輪引き上げに対応してくれるケースが多いです。

  3. 状況を説明しやすいように写真を撮っておく。
     救援要請時に「片輪が側溝に落ちている」「ぬかるみで埋まっている」と伝えると、適切な車両が派遣されます。

高速道路や幹線道路での脱輪

高速道路での脱輪は、命に関わる重大な危険を伴います。
軽い脱輪でも絶対に自力で脱出しようとせず、次の対応を徹底してください。

■高速道路での対応

  1. ハザードランプを点灯し、車外へすぐに避難。
     後続車に接触される危険があるため、ガードレールの外側まで避難します。

  2. 非常電話または携帯から道路管理会社・警察へ連絡。
     JAFやNEXCOのパトロールが安全に対応してくれます。

  3. 絶対に車内に戻らない。
     特に夜間や雨天では後続車の視認性が悪く、二次事故の危険が極めて高くなります。

ロードサービスを呼ぶときのチェックポイント

脱輪対応を依頼する際は、以下を事前に確認しておくとスムーズです。

  • 契約している保険会社・JAF会員番号

  • 脱輪している場所の住所や目印

  • タイヤの落ち方(片輪・両輪・ぬかるみなど)

  • 車種・ナンバー・色

連絡時にこれらを正確に伝えることで、迅速な出動と適切な装備の手配が可能になります。

脱輪時に絶対やってはいけないNG行動

脱輪時に絶対やってはいけないNG行動

脱輪は突然起きるため、多くのドライバーが「とにかく動かさなきゃ」と焦ってしまいます。
しかし、間違った対応をすると車をさらに傷めるだけでなく、二次事故の原因にもなります。
ここでは、特に注意すべきNG行動を4つ紹介します。

NG1. 無理にアクセルを踏んで脱出しようとする

もっとも多いのが、勢いをつけて脱出しようとする行為です。
タイヤが空転し、地面を掘り返してしまい、より深くはまり込むケースがほとんどです。

また、タイヤが空回りすることでホイールスピンが起こり、タイヤのゴムが摩耗・溶損したり、駆動系(ドライブシャフトやデフ)に過剰な負担をかけてしまうこともあります。

ポイント: タイヤが1回でも空転したら、すぐにアクセルを戻しましょう。
物理的に抜けない状態では「踏めば踏むほど悪化する」と心得てください。

NG2. ジャッキアップして自力で持ち上げようとする

脱輪した車をジャッキで持ち上げようとするのも非常に危険です。
地面が不安定な場合、車体が傾いたまま落下してケガや破損につながる恐れがあります。

また、メーカー指定のジャッキポイント以外で持ち上げると、フレームやドア下部を変形させることも。
プロのロードサービスは「クレーン式」「ウインチ式」などの専用装備を使用するため、安全かつ車体を傷つけずに引き上げられます。

NG3. 同乗者や通行人に押してもらう

「みんなで押せば出られるかも」と考えるのも危険です。
車が急に動いたりタイヤが滑ったりすると、人が転倒・接触してケガを負う可能性があります。

特に夜間や雨の日は視界が悪く、後続車から見えにくいため、路上での人力作業は絶対に避けるべきです。

NG4. 路上で長時間とどまる・車内に留まる

脱輪後、救援を待つ間に車内に留まるのは、実は非常に危険です。
特に幹線道路やカーブの先などでは、後続車に追突されるリスクがあります。

安全のためには次の行動を徹底しましょう。

  • ハザードランプを点灯

  • 反射板(三角停止板)を設置

  • 車外の安全な場所(ガードレール外)に避難

覚えておくべき鉄則:
「車を守るより、まず命を守る」
車は後から修理できますが、人命は取り戻せません。

NG行動を防ぐための心構え

脱輪時に冷静さを失うのは自然なことです。
しかし、「焦らない・動かさない・人を巻き込まない」という3原則を意識するだけで、被害を最小限に抑えられます。

まずは安全確保と連絡
それを最優先に行動することが、最も正しい「対処法」と言えるでしょう。

実際の脱輪トラブル事例と学ぶべきポイント

実際の脱輪トラブル事例と学ぶべきポイント

脱輪は、誰にでも起こり得る身近なトラブルです。
ただし、起きた後の行動次第で被害の大きさは大きく変わります。
ここでは、代表的な3つの脱輪トラブル事例を紹介し、そこから学べる防止策や対応のコツを整理します。

事例① コンビニ駐車場での縁石脱輪(軽度)

■状況

40代の男性ドライバーが、夜間にコンビニ駐車場へバックで駐車。
白線を越えてしまい、右後輪が縁石の外に落ちる形で脱輪。
見た目は軽度だったが、アクセルを強く踏んで脱出を試みた結果、バンパーを損傷。

■対応と結果

その後ロードサービスを呼び、30分ほどで引き上げ完了。
修理費用は約4万円。保険のロードアシストを使えば無料対応できたが、当初は気づかず自費で依頼。

■学べるポイント

  • 軽度でも無理に脱出しようとしない。

  • ロードサービスは保険付帯が多く、事前に確認しておくと安心。

  • 夜間や雨天では、ライトの死角に注意して駐車することが重要。

事例② 住宅地の側溝で片輪脱輪(中度)

■状況

主婦の方が細い路地をすれ違い時に左に寄りすぎ、片輪が側溝に脱輪。
幸い人身被害はなかったが、ホイールとタイヤが大きく変形。

■対応と結果

JAFを呼び、ウインチで安全に引き上げ。
作業費は会員のため無料で、約40分で完了。
ただし、ホイール交換とタイヤ代で約6万円の出費。

■学べるポイント

  • 狭い道では「左側の余白感覚」に注意。

  • 側溝は見た目以上に深いことが多い。

  • 保険やJAF会員であれば、修理費を最小限に抑えられる

事例③ 雪道での脱輪・横転未遂(重度)

■状況

冬の早朝、スキー帰りの若いカップルが山道で脱輪。
雪に覆われて路肩が見えず、右前輪が雪の下の溝に落ち、車体が大きく傾く。
運転手が焦ってアクセルを踏み込み、車体がさらに沈み横転寸前に。

■対応と結果

幸い通行人が警察を呼び、レッカーで救出。
修理費は約20万円。
幸いけがはなかったが、冷静な判断の重要性を痛感したとのこと。

■学べるポイント

  • 雪道・夜道では路肩が「幻」に見えることがある。

  • 少しでも不安を感じたら、その場で停止・確認する勇気を持つ。

  • 無理なアクセル操作は、命に関わる二次災害の引き金になる。

脱輪トラブルから見える3つの教訓

  1. 「焦らない」ことが最優先。
     脱輪直後は誰でも焦りますが、焦りが判断ミスを招きます。

  2. 「無理に動かさない」ことが結果的に安上がり。
     車を傷めず、プロに任せるのが最も安全です。

  3. 「備えておく」ことが最大の予防策。
     ロードサービスの連絡先や保険内容をスマホに登録しておくと、いざという時に慌てません。

まとめ ― 経験者が共通して言う「一番の後悔」

多くのドライバーが口をそろえて言うのが、

「焦って動かさなければよかった」
という言葉です。

脱輪は恥ずかしいことでも、珍しいことでもありません。
しかし、落ち着いて安全に対応するかどうかで、「軽いトラブル」か「高額修理」かの分かれ道になります。

脱輪を防ぐための予防策と日常点検のポイント

脱輪を防ぐための予防策と日常点検のポイント

脱輪の多くは、「不注意」や「過信」など、ほんの小さな判断ミスから生じます。
しかし、日頃の心がけと基本点検だけで防げるケースが大半です。
ここでは、実際に効果の高い予防策を具体的に紹介します。

運転時の注意ポイント ― 感覚運転をやめる

1. 車幅とタイヤ位置の“感覚”を見直す

脱輪の原因の多くは、「自分の車の幅を正確に把握できていないこと」。
特に軽自動車やSUVなど、車種を乗り換えた直後に脱輪が起きやすい傾向があります。

対策:
駐車場などで「左右の余白」を確認する練習をしましょう。
タイヤが白線の内側に収まる感覚を掴むだけでも事故率は大きく下がります。

2. 夜間・雨天時は「視覚的な錯覚」に注意

雨で路肩や側溝の境目が見えづらくなると、車体の位置を誤認しやすくなります。
夜間はライトの光で路面の凹凸が平坦に見えることもあります。

対策:
可能な限り減速し、ヘッドライトの角度・照射範囲を定期的に点検しておくこと。
また、雨天時は「余白を取りすぎるくらいの意識」で走行するのが安全です。

車両点検のポイント ― タイヤと足回りのチェックを習慣に

脱輪を防ぐには、「車の状態を良好に保つ」ことも欠かせません。

■タイヤの空気圧・摩耗状態を確認

空気圧が低いと接地感が鈍くなり、段差や溝に乗り上げた際にタイヤが逃げるように落ち込むことがあります。
また、摩耗が進むとグリップ力が低下し、滑り込みやすくなります。

月1回の目安チェック:

  • 空気圧(規定値±10%以内)

  • 溝の深さ(1.6mm以上)

  • 偏摩耗(外側だけ減っていないか)

■サスペンションやホイールのゆるみを確認

段差や側溝への乗り上げ時、足回りの緩みがあると挙動が不安定になります。
半年に1度、整備工場で点検してもらうと安心です。

走行環境への配慮 ― 道路状況を読む力をつける

■狭い道路では「左側の余裕」を常に意識

対向車とすれ違うときは、左端の側溝や段差の位置に注意を払いましょう。

ミラー越しでは見えにくいこともあるため、「止まって待つ」勇気が重要です。

■慣れた道こそ油断しない

通勤路や近所の道など、慣れた道路ほど注意が緩みます。
特に雨の日や工事直後は、仮設の溝や舗装段差ができていることもあるため、速度を落として通過しましょう。

予防策として有効なサポート技術・サービス

近年は、脱輪を防ぐためのドライバーサポート機能も増えています。

  • 車線逸脱警報(LDW)/車線維持支援(LKA)
     車線から外れそうになると警報やハンドル補正で知らせてくれる機能。

  • 360度カメラ・パーキングセンサー
     狭い駐車場や縁石付近での脱輪防止に効果的。

  • JAFや保険のロードアシスト登録
     もしもの時、すぐに連絡できる体制を整えておくことも「予防」の一部です。

日常点検のまとめ ― 「見える安心」を習慣に

脱輪は突発的に見えて、実際は小さな油断の積み重ねです。
日常点検のポイントを押さえておけば、ほとんどのケースは未然に防げます。

覚えておきたい3つの習慣:

  1. 月1回のタイヤ点検

  2. 雨天・夜間は速度控えめ

  3. 狭い道では止まって譲る勇気

これらを実践するだけで、脱輪のリスクを大幅に下げられます。

まとめ:脱輪時に「命を守る」ための最終チェックリスト

まとめ脱輪時に「命を守る」ための最終チェックリスト

脱輪は、どんなに慎重なドライバーでも一瞬の判断ミスで起こり得るトラブルです。
しかし、適切な対応と日頃の備えによって、重大事故に発展するのを確実に防ぐことができます。

ここでは、記事全体を踏まえ、脱輪時に実践すべき最重要ポイントを「チェックリスト形式」で整理します。

脱輪してしまったときの行動チェックリスト(現場対応)

チェック項目 内容
□ 周囲の安全確認 交通量や路肩の状態を確認し、車外へ安全に避難する。
□ ハザード・三角停止板設置 他車への注意喚起を最優先に行う。
□ 無理にアクセルを踏まない タイヤや駆動系を傷める原因になるためNG。
□ ロードサービスへ連絡 JAFまたは保険会社のロードアシストを活用。
□ 状況を記録(写真) 救援依頼や保険申請時にスムーズに対応できる。

ポイント:
「まず命を守る」「車は後から直せる」――この順序を絶対に間違えないことです。

脱輪を未然に防ぐためのチェックリスト(日常習慣)

チェック項目 内容
□ 月1回のタイヤ点検 空気圧・溝の深さ・摩耗を確認。
□ ヘッドライト・ミラーの清掃 夜間視界とサイド感覚の確保に直結。
□ 雨天・夜間は速度控えめ 路肩や側溝の見えづらさに注意。
□ 狭い道では止まって譲る 無理なすれ違いは脱輪リスクを高める。
□ ロードサービスの連絡先登録 緊急時にすぐ呼べる体制を整える。

命を守るために ― ドライバーに求められる心構え

最後に最も大切なのは、「焦らず、無理をしない」という姿勢です。
多くの事故は、「大丈夫だろう」という油断から始まります。

脱輪した瞬間こそ、冷静さが何よりの安全装備になります。
そして、「助けを呼ぶ」という判断は、弱さではなく“正しい判断”です。

覚えておくべき一文:
「車は再発進できなくても、人の命は必ず守れる。」

次にやるべきこと ― 今すぐ備える3ステップ

  1. 自動車保険のロードアシスト内容を確認する
     → 脱輪対応が無料か、有料かをチェック。

  2. スマホにJAF・保険会社の連絡先を登録する
     → 緊急時に迷わず連絡できるように。

  3. ご家族や同乗者にも共有する
     → 一緒に乗る人も「脱輪時の行動」を知っておくと安心です。

まとめ

脱輪は突発的に起こりますが、正しい知識と準備があれば、必ず安全に対応できます。
大切なのは、焦らず・無理をせず・助けを求める勇気を持つこと。もし今、「自分の車に備えが足りていないかも」と感じたら、このタイミングで保険やロードサービスを見直しておきましょう。

それが、あなたと家族を守る最も確実な“安全装備”になります。

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